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SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」日本の現状と課題

前回の記事では、SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」の世界の現状や対策についてお伝えしました。

世界では、病気になっても十分な治療を受けられない人が大勢いますが、日本は医療体制や保険制度が整っており、当たり前のように病院で治療が受けられます。

しかし、日本の現状や将来的な予測を見てみると、さまざまな課題が浮き彫りになっています。そこで今回は、SDGs3「すべての人に健康と福祉を」について、日本の現状と課題を解説します!
まずは、SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」の内容をおさらいしましょう。
世界では5歳未満の子どもが年間約530万人亡くなっています。

また、基礎的な医療サービスを受けられない人は世界人口の約半数といわれています。その多くは途上国の人々で、貧困や医療の普及が不十分であることが原因です

SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」では、すべての人々が適切な医療サービスを受けられるよう福祉を推進し、心身ともに健康を確保することを目指しています。

参照:
https://www.unicef.or.jp/news/2019/0131.html
https://www.worldbank.org/ja/news/press-release/2017/12/13/world-bank-who-half-world-lacks-access-to-essential-health-services-100-million-still-pushed-into-extreme-poverty-because-of-health-expenses
WHOが発表した統計データによると、日本の平均寿命は84.2歳で世界の長寿ランキング1位となっています。日本が長寿大国である理由は、医療体制や保険制度がしっかりしていて、適切な治療が受けられるからです。

海外では医療費を全額負担しなければならない国もある中、日本は社会保険制度があることで、かかった医療費の3割程度の負担で済んでいます。しかし、この状態が将来的にも維持できるかというと、そうではない可能性があるのです。

なぜなら、日本は高齢化が進んでおり、病院で治療を受ける人が増加すると予想されるからです。それに加えて、少子化によって税金を納める働く世代が減っていくため、社会保険制度が維持できなくなる恐れがあると考えられています。

参照:
https://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/ranking/jumyo_t.html
https://www.ajha.or.jp/guide/1.html
では、ここからは日本における健康と福祉の課題をさらに詳しく見ていきましょう!
日本は、2025年には人口の30%以上65歳を超える超高齢社会になると言われています。そうなると懸念されるのが医療や介護などの社会保障費の急増です。

しかも先ほどもお伝えしたように、少子化によって社会保障を支える若い世代の人々が、今後さらに減っていきます。また、現時点でも介護人材は不足していますが、2025年には団塊の世代が75歳に達し、介護を受けたくても受けられなくなる人が増える恐れがあります。

こうした介護の問題を乗り越え、国民皆保険制度を持続させるためには、一人ひとりが健康寿命を延ばし、医療や介護に頼らない健康な体をつくることが課題のひとつとなるでしょう。
参照:
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2020/html/zenbun/s1_1_1.html
日本は自殺率が高く、世界では9番目、G7各国の中では最も自殺率が高い国となっています。

また2021年の厚生労働省の報告によると、男性の自殺率は12年連続で減少している一方で、女性の自殺率が2年連続で増加しています。

特に2021年はコロナ禍の影響があり、非正規雇用が多い女性は経済的影響を受けやすく、自殺の増加につながったともいわれています。

こうした現状から、メンタルヘルスケアの拡充など、心の健康を大事にする取り組みも求められています。

参照:
https://www.mhlw.go.jp/content/r1h-1-10.pdf
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/jisatsu/R04/R3jisatsunojoukyou.pdf
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE171160X10C22A8000000/
日本においても地域によって受けられる医療に差が生じています。都市部に比べて地方は医療施設が少なかったり、医療従事者が不足していたりするのが現状です。同じ都道府県の中ですら、大きな格差がある例もあります。

地方では過疎化が進み、将来的にますます医療格差が広がっていくと予想されます。日本国内でも医療格差をなくす取り組みは必要となるでしょう。

参照:
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/health-expenditures-topics1/
https://www.asahi.com/articles/ASQ3Y7759Q3QPLZB00Q.html
日本のような先進国でも、健康と福祉に関してさまざまな課題を抱えている現状があります。将来的に少子高齢化が一層進んだら、今のような形で医療サービスを受けるのは難しいかもしれません。

医療保険制度を持続させるためには、一人ひとりが健康意識を高めて、寿命を延ばす努力をしていくことが重要です。

免疫力を高めるための栄養バランスの良い食事や、心の健康を保つために運動をするなどして、日々できることに取り組んでいきましょう!

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