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グリーングロワーズは 水を大切にするブランドです

SDGs目標2「飢餓をゼロに」とは?世界の現状と飢餓の原因

SDGs2番目の目標に「飢餓をゼロに」があります。飢餓とは長い期間食べ物が十分に食べられず、栄養不足で生活や生存が困難な状態のことを指します。

今回はSDGs目標2「飢餓をゼロに」について、世界の現状や飢餓が起きる原因を解説します。

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SDGs目標2「飢餓をゼロに」は、2030年までに世界の飢餓を終わらせ、誰もが一年中安全で栄養のある食べ物を十分に得られるようにすることを目標にしています。

目標は8つのターゲットで構成されており、その中には気候変動や異常気象などの災害にも強い、持続可能な農業の実現も含まれています。

また、食料の価格が極端に変動しないように食料市場がきちんと機能するようにし、どれだけの食料備蓄があるかといった情報を必要な時に見られるようにすることもターゲットのひとつです。

(参照:https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/2-hunger/
SDGsの目標に「飢餓をゼロに」が掲げられたのはなぜなのでしょうか。それは世界人口の9人に1人が飢餓で苦しんでいるという現状があるからです。

ユニセフ(国連児童基金)、国連食糧農業機関(FAO)、国際農業開発基金(IFAD)、国連世界食糧計画(国連WFP)、世界保健機関(WHO)が共同で発表した「2022年世界の食料安全保障と栄養の現状」の報告書によれば、世界全体で飢餓に苦しむ人は、2021年時点で8億2,800万人にのぼるといわれています。

飢餓人口はしばらくの間減少傾向でしたが2014年から再び増加し、2020年の新型コロナウイルスパンデミック以来、1億5,000万人増加しました。今後2030年に向け、飢餓人口はさらに増えていくと予測されています。

世界で飢餓人口が多い地域は、上から順にアジア4.24億人、アフリカ2.78億人、ラテンアメリカ・カリブ地域で5,650万人となっており、意外にもアジアがアフリカを上回っています。

(参照:https://data.unicef.org/resources/sofi-2022/
世界の飢餓人口が増加している背景には、新型コロナウイルスパンデミックもありますが、原因はそれだけではありません。

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途上国における飢餓の大きな原因が、収穫や加工の段階での食品ロスです。人手や機械不足で収穫が間に合わず作物を腐らせてしまったり、衛生状態の悪い倉庫で害虫やカビが発生したりして、生産した食料の約4割が失われてしまいます。

さらに、雨水に頼るなど農業技術の不足で作物の生産効率が悪いことや、交通インフラが整っておらず食料の輸送に時間がかかることなども、食料を不足させ、飢餓を増やす原因としてあげられます。

(参照:https://ja.wfp.org/stories/jietoshipinrosuniguansuru5tsunoshishi
自然災害や気候変動も飢餓が起きる原因のひとつです。飢餓に苦しむ人の8割以上は自然災害が発生しやすい地域で暮らしています。

気候変動によって集中豪雨や干ばつが起こると、農作物や田畑が被害を受けたり、農機具を失ったりします。すると農業従事者は財産や生業を奪われ、生活が困窮してしまいます。

また、地震津波、森林火災などの自然災害で家を失い、避難を強いられた結果貧困に陥り、食料が確保できなくなるケースも多いのです。災害は人々の栄養状態を大きく左右するといえます。

(参照:https://cdn.wfp.org/jp/2015/disaster-risk-reduction/affect/
紛争も飢餓を生み出す大きな原因です。世界の飢餓人口のうち約6割は、紛争地域で暮らしている人々だといわれています。

紛争が起きた地域では、自分や家族の命を守るために家や農地などを泣く泣く手放し、避難せざるを得ません。

しかし、避難先でも十分な食料が確保できず、飢餓に陥ってしまうのです。また、紛争地に残ったとしても仕事を行うのが難しいため、生活が困窮し飢餓状態になってしまいます。

(参照:https://ja.wfp.org/news/shenkehuasurufenzhengdeyunojie
飢餓で苦しむ人々がいる一方で、先進国を中心に肥満や食べ過ぎで健康を害する人がいるというのも事実です。世界の穀物生産量は毎年26億トン以上で、これは世界中の人々が十分に食べられるだけの量になります。

しかし、国際連合食糧農業機関(FAO)の調査によれば、世界の食料の3分の1が消費されず、廃棄されていると報告されています。日本では年間522万トンの食品ロスが出ており、その量は世界の食料援助量の1.2倍にのぼります。

世界中の飢餓をなくすためには、先進国に住む一人ひとりが飢餓問題を知り、行動を変えていくことで大きな成果が生まれるのかもしれません。

(参照:https://worldfoodday-japan.net/world/
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/education/)
SDGs目標2に掲げる「2030年までに飢餓をゼロにする」を達成させるために私たちができることは、食べ物を無駄にしないことです。

例えば家に保管してある食品が食べ切れなかったり使い切れなかったりしそうな時には、フードバンクなどを活用するのも良いでしょう。

フードバンクとは食べ物を必要としている人に、余った食べ物を寄付できる仕組みのことで、食品ロスの削減になる上、食べ物に困っている人を助けることにつながります。

世界では飢餓で苦しんでいる人がいるという事実を受け止め、食べ物を無駄にしないよう心掛けていきましょう。

(参照:https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/foodbank.html


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植物性代替肉でサステナブルな一皿を食卓に。「ビヨンド・ビーフ」商品発売

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス株式会社(東京都千代田区 代表取締役社長: 藤田元宏 以下「U.S.M.H」)は、11月18日から19日に、米国 BEYOND MEAT, INC.(El Segundo, California President and CEO:Ethan Brown 以下「BM社」)の植物性代替肉 「BEYOND BEEF(ビヨンド・ビーフ)」を、プライベートブランド「Green Growers」から発売いたします。

ビヨンド・ビーフは牛肉のミンチ風の商品で、晩ごはんのハンバーグ、お弁当のミートボールなど、さまざまなお料理の材料としてお楽しみいただけます。また、一部店舗では、ビヨンド・ビーフを使用したデリカ商品やベーカリー商品も販売予定です。まずはグループ会社7店舗(詳細後記)で販売を開始し、順次、販売店舗を拡大してまいります。
健康のために良質なたんぱく質の摂取は欠かせません。そのために今まで当たり前のように食べてきた牛肉や豚肉、鶏肉などのお肉がおいしいのはもちろんですが、その生産のための環境への負荷や油脂などは気になる。そんな気持ちに応えるのが、えんどう豆のたんぱく質を主原料とした代替肉で「味や食感はまさに 肉!」と米国でも人気のBM社の商品です。Green Growers では、ビヨンド・ビーフの発売を契機に、植物由来食品を中心とした健康にも地球にも優しく安全な商品を、品揃えを拡大してまいります。植物由来の食品をもっと生活に身近なものにすること、食卓の一皿を地球のサステナビリティウェルビーイングにつなげることを Green Growers は目指します。
上段左から
スタッフドマッシュルーム
ミートボール(トマトソース)
ミートボール(豆乳クリーム) 税込価格(8%)626 円

下段左から
ランチ BOX(トマトソース)
ランチ BOX(豆乳クリーム) 税込価格(8%)950 円
※全ての画像はイメージです
上段左から
チーズバーガー
アボカドコーンバーガー
キムチバーガー 税込価格(8%)537 円

下段左から
石窯バーガー(アイオリソース) 税込価格(8%)537 円
焼きカレーパン 税込価格(8%)324 円
※全ての画像はイメージです
内容量 約 453g(1 ポンド) 税込価格(8%):1,598 円

売店舗は順次拡大してまいります。

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植物性たんぱく質は筋肉にならない?動物性たんぱく質との比較

植物性たんぱく質は動物性たんぱく質に比べて脂質やカロリーが低いこともあり、昨今注目を集めています。

しかし、筋トレをしている人にとっては「植物性たんぱく質って筋肉はつくの?」と気になるのではないでしょうか?

今回は植物性たんぱく質と動物性たんぱく質との筋肉のつくられ方の違いを解説します。
植物性たんぱく質は、主に大豆や豆類、穀物などに含まれるたんぱく質です。これらを食べることで筋肉がつくのかという疑問ですが、結論からいうと「植物性たんぱく質の摂り方によっては筋肉をつけられる」というのが適切でしょう。

なぜなら、植物性たんぱく質は動物性たんぱく質に比べて筋肉を増強・修復する力が弱いと考えられているからです。
植物性たんぱく質が動物性たんぱく質に比べて筋肉を増強する力が弱い理由として、植物性食品に含まれる食物繊維などの成分がたんぱく質の吸収を妨げているのではと考えられています。

オランダでの研究によれば、植物性食品から植物性たんぱく質のみを抽出して精製した場合、たんぱく質の吸収率は動物性のものと変わらないという結果が報告されています。

加えて、植物性たんぱく質必須アミノ酸の含有量が少ないことも理由のひとつです。植物性食品の種類にもよりますが、リジンやメチオニンといった特定のアミノ酸が不足している場合があります。

また、動物性たんぱく質と植物性たんぱく質ではアミノ酸を利用して筋肉が作られていくプロセスが違うことも、理由として考えられています。

(参照:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8566416/
たんぱく質の吸収率を上げるためには、摂取する量を増やしたりさまざまな種類の植物性食品を組み合わせたりすると、効果が期待できるとされています。

多種類の食品を摂ることで不足しているアミノ酸を補い、バランスを改善できると考えられているからです。

また、植物性たんぱく質を摂りながら長期間筋トレするという方法で、筋肉の量と強さがアップしたという研究結果が報告されています。

このように、植物性たんぱく質は摂り方次第で筋肉をつけることが可能だといえるでしょう。

(参照:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36170964/
https://www.morinaga.co.jp/protein/dietitiancolumns/detail/?id=22&category=special)
筋肉を増強する目的では、動物性たんぱく質の方が適していますが、筋肉の維持をサポートする意味では植物性たんぱく質が向いているという研究があります。

動物性たんぱく質は脂質やカロリーが高いため、たんぱく質を摂ると同時に脂質やカロリーも多く摂ってしまいがちですが、植物性たんぱく質なら脂質やカロリーが低い特徴があります。

そのため余計な脂肪を落として適度に引き締めたい人にとって、植物性たんぱく質は最適なのです。

たんぱく質不足は代謝が落ち、太りやすい体質になってしまうため、体型や筋肉を維持したい人は大豆などの植物性食品からたんぱく質を摂ることをおすすめします。

(参照:https://www.fujifoundation.or.jp/search/pdf/038/38_30.pdf
最近では植物性たんぱく質と動物性たんぱく質を同時に摂取することで、相乗効果が得られるとして注目が高まっています。

植物性たんぱく質を代表する大豆たんぱくにはイソフラボンが含まれており、比較的吸収速度がゆっくりで腹持ちが良く、脂肪燃焼効果が期待できます。

一方動物性たんぱく質必須アミノ酸を多く含んでいるため、筋肉づくりに効果的です。この2つのたんぱく質を同時に摂ることで、筋肉の合成が活性化され分解を抑制するほか、吸収性が持続し血中たんぱく質濃度を長く維持できるメリットがあるといいます。

同時に摂取すればそれぞれが持つ栄養成分の効果を一度に得られるため、相乗効果が期待できるというわけです。

これからはどちらかのたんぱく質に偏るのではなく、同時に2つのたんぱく質を摂ることを意識して食事メニューを考えてみても良いかもしれません。

(参照:https://corporate.kyusai.co.jp/w-protein/chapter4-2.html
植物性たんぱく質は筋肉がつかないわけではなく、摂り方次第で吸収率を上げ、筋肉をつけることができます。しかし、筋肉の増強を目的とするならば、必須アミノ酸の含有量や吸収率が高い動物性たんぱく質の方が適しているといえるでしょう。

とはいえ植物性たんぱく質は動物性たんぱく質に比べて脂質やカロリーが低いため、健康目的で筋肉を維持したい人には最適です。

それぞれに特徴やメリットがあるため、自分の目的にあわせてたんぱく質を摂ることをおすすめします。

また、植物性たんぱく質と動物性たんぱく質を同時に摂るという方法もありますので、ぜひこれを機に試してみてはいかがでしょうか。

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プラントベースフィッシュとは?代替肉に続く注目食品?

プラントベースミートをはじめ、プラントベースミルクやプラントベースエッグなど、プラントベース市場では続々と新しい商品が開発され盛り上がりを見せています。そんな中、新たに注目されているのがプラントベースフィッシュです。

プラントベースフィッシュはその名の通り「植物由来の魚」ですが、どんな原料でできているのでしょうか?今回はプラントベースフィッシュについて、原料や種類、特徴などを解説します!

プラントベースフィッシュは、植物由来の原料を使って本物の魚の食感や味を再現したものを指します。

代替肉のように「代替魚」とも呼ばれており、アメリカを中心にスウェーデンやオランダ、イギリスなど、海外でプラントベースフィッシュの開発に取り組む企業が次々と誕生しています。

プラントベースフィッシュとひと口にいっても、その種類はさまざまです。ツナを再現したものもあれば、サーモンや白身魚など多岐にわたっています。歯ごたえや食感、加工の仕方も商品により異なる特徴があるので、注目すべきポイントです。

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ここからは実際に商品化されているプラントベースフィッシュの種類や原料、特徴を見ていきましょう。
ひよこ豆、エンドウ豆、レンズ豆、大豆、そら豆、白いんげん豆といった6種類の豆をブレンドして作ったツナです。6種類の豆を完璧な比率でブレンドすることによって生まれる食感は、本物のツナにそっくりといわれています。

また、藻類油を加えることで海産物のような風味になり、より再現度を高めています。たんぱく質やミネラルが含まれており、脂肪分は非常に少ないのが特徴です。
こんにゃく粉やエンドウ豆を主原料にし、片栗粉を加えて本物のような食感を再現したスモークサーモンです。オリーブオイルでツヤを表現し、海藻粉末で海産物の香りを出しています。

植物由来とは思えない本物そっくりなスモークサーモンは、ベーグルサンドやマリネなど、幅広い料理にアレンジできるのが魅力です。ヴィーガンで魚を控えている人も食べることができます。
お刺身のような見た目をした、トマトベースで作られた生マグロです。遺伝子組み換え原料不使用で、「トマト、グルテンフリー醤油、ごま油、砂糖、水」といったシンプルな原料で作られています。

シャリの上に乗せたらマグロのお寿司としても楽しめ、トマトがベースだとは誰も思わないでしょう。
添加物や人工甘味料不使用で、米粉や小麦、豆類から抽出したたんぱく質を主原料にした白身魚のフライです。

白身魚特有のたんぱくな味わいで、海藻の風味がほんのり漂い、食感のやわらかさが特徴です。この白身魚を活用したフィッシュバーガーや海外でおなじみのフィッシュ&チップスも展開し、メニューの幅を広げています。

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世界では過剰漁獲や地球温暖化による海水温の上昇によって、海洋資源の減少が深刻な問題になっています。1970年から2012年にかけて魚や貝などの海洋資源は、ほぼ半分に減ってしまったといわれています。

また、海を漂うマイクロプラスチックを魚などが食べてしまうことが問題となっており、その魚を食べた人体への影響も懸念されているのが現状です。

資源保護のため、そして健康被害を防ぐためにも、プラントベースフィッシュは未来の救世主になる可能性があるとして、期待が高まっています。

(参照:http://assets.wwf.org.uk/custom/stories/living_blue_planet/
魚の食感を再現するのは肉よりも難しいといわれていますが、紹介した通りさまざまな種類のプラントベースフィッシュが登場しています。

日本では取り扱っているお店も少なく、まだそこまで浸透していませんが、今後プラントベースミートのように世間に広まっていくと予想されます。

魚の消費量が多い国だからこそ、食卓に並ぶ魚がプラントベースフィッシュに変わっていく日も近いかもしれません。プラントベースフィッシュが今後どのように展開していくのか、注目していきましょう!

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ヴィーガンは痩せすぎてしまう?健康的な体を目指すためには

ヴィーガンはダイエットにも良いとされる一方で、痩せすぎるイメージを持つ人もいるのではないでしょうか?しかし、実際にはヴィーガンを健康的に取り入れている人もいます。

そこで今回は、ヴィーガンで痩せすぎてしまう原因や健康的な体を目指すポイント、痩せすぎを防ぐおすすめヴィーガン食材を紹介します!
ヴィーガンは痩せすぎてしまう?」という疑問に対して結論からお伝えすると「取り入れ方次第で痩せすぎてしまう可能性がある」ということです。逆を言えば、ヴィーガンを実践する人がみな痩せすぎてしまうわけではありません

では、ヴィーガンを実践していて痩せすぎてしまう原因はどこにあるのでしょう。ヴィーガンで痩せすぎてしまう原因として考えられるのは「カロリーが足りていない」「偏ったものばかり食べている」の2つです。それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
ヴィーガン食は植物性食品のため、もともとカロリーが低い傾向にあります。同じたんぱく質を摂るにしても、動物性食品の肉に比べて植物性食品の大豆は脂質が少なく、カロリーも低めです。

意識してカロリーを摂らないと痩せすぎてしまう可能性は十分にあるでしょう。
ヴィーガン食は完全菜食主義とも呼ばれるため、野菜中心の食事になる人は多いでしょう。しかし、野菜からはビタミン、ミネラル、食物繊維などは摂取できますが、炭水化物や脂質を摂取することはなかなか難しいでしょう。

結果的に栄養不足となってしまい痩せすぎにつながってしまいます。ヴィーガン食といっても野菜ばかり食べるのではなく、植物性食品の中でバランス良く食べることが重要なのです。

あわせて読みたい: 健康的な食事とは?何をどれだけ食べたら良いかを知ろう
ヴィーガンを実践していても、痩せすぎず健康的な身体を目指すポイントは「カロリーをしっかり摂る」ことと「炭水化物(糖質)、脂質を植物性食品からしっかり摂る」の2つです。

カロリーや栄養が不足しないよう、野菜だけではなく炭水化物や脂質が含まれる食材を意識して食べるようにしましょう

植物性食品にも、炭水化物や良質な油を含むものがあるので、積極的に取り入れることが痩せすぎを防ぐポイントです。
では、炭水化物や良質な油を含むヴィーガン食材にはどのようなものがあるでしょうか。
玄米にはビタミンBやミネラル、食物繊維など、白米では摂れない栄養素が豊富に含まれています。食物繊維の働きで、便秘予防やデトックス効果も期待できるといわれています。主食には玄米を摂るのがおすすめです。
さつまいもには炭水化物だけでなく、食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。

自然な甘味が感じられるため満足感があり、おやつにもおすすめです。低温でじっくり焼くと、より甘さが引き出されておいしくなります。

加熱したものを冷凍保存しておけば、小腹が空いた時にもレンジで温めてすぐに食べられるため便利です。
アボカドは森のバターとも呼ばれており、全体の20%を脂質が占めています。脂質のほとんどは良質な油である不飽和脂肪酸オレイン酸リノール酸で、コレステロールの心配はありません。

不飽和脂肪酸は皮膚の炎症を抑えたり、悪玉コレステロールを減らして動脈硬化を防いだりと健康に嬉しい効果も期待できます。

(参照:https://avocadosfrommexico.jp/avocado-abc/beauty-health
バナナは果物の中でも糖質を多く含んでおり、カリウムマグネシウムも豊富です。カリウムは摂り過ぎた塩分を体外に排出してくれる働きがあり、むくみを防止してくれます。

腹持ちも良く、忙しい時の朝ごはんにもおすすめです。

(参照:https://www.sumifru.co.jp/trivia/nutrient/
ナッツ類は意外とカロリーが高く、不飽和脂肪酸オレイン酸など良質な脂質が多く含まれています。1日25g程度を目安に食べると良いでしょう。

ナッツには抗酸化作用のあるビタミンEも含まれており、老化防止にも役立つといわれています。食べる際には塩分を摂り過ぎないように、無塩の素焼きタイプがおすすめです。
オリーブオイルもアボカドやナッツ類と同じく、オレイン酸リノール酸といった不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。

ただし注意点としては、オリーブオイルの中には添加物を含むものもあることです。そのため、品質の高い無添加の「エキストラバージンオリーブオイル」を選ぶようにしましょう。

サラダにオリーブオイルをかけるなど、料理にちょい足しして使うのもおすすめです。

あわせて読みたい: ヴィーガンとベジタリアンの違い|あなたはどう取り入れる?
ヴィーガンが痩せすぎてしまう原因は、カロリー不足と偏った食事による栄養不足と考えられます。今ヴィーガンを実践している人も、これから実践しようと考えている人も、今回紹介したポイントを頭に入れておくと良いでしょう。

植物性食品にも良質な炭水化物や脂質を含むものはありますので、意識して食事に取り入れてみてください。

正しくヴィーガンを実践し、痩せすぎを防いで健康的な体を目指していきましょう!

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気候変動による果物への影響|適応策と新たな取り組みの必要性

今世界では気候変動による異常気象で、干ばつや水不足などさまざまな問題が起こっています。気候変動の影響は私たちの身近なところまで迫っており、そのひとつが果物への影響です。

今回は気候変動による果物への影響や適応策について解説します!

(参照:
https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/climate_change_un/climate_change_effects/)
日本ではここ数年の間で、夏の猛暑や大雨、猛烈な台風や暖冬などさまざまな異常気象が起こっています。

例えば2018年の夏は記録的な猛暑で、熱中症による死者は全国で1500人以上にのぼりました。またこの年、全国で観測された猛暑日の年間延べ地点数が、過去最多を記録しました。

気象庁の検証では、地球温暖化が起きていなければこのような猛暑は起こり得ないとして、温暖化と猛暑との関連を断定しています。

加えて2020年1月の気象庁の発表によると、日本の平均気温は年による変動はありますが上昇傾向で、1898年以降100年あたり1.24℃の割合で上昇しています。

1990年以降は高温となる年が特に増えています。2020年の平均気温は1991〜2020年の平均値に比べ+0.65℃となり、1898年の統計開始以降、最も高い数値となりました。

気温上昇に伴い、気温25℃を超える熱帯夜や1日の最高気温が35℃以上になる猛暑日は増え、最低気温が0℃以下の冬日は少なくなっています。

さらに1時間の降水量が50ミリを超える、激しい雨の日数は増えており、これも温暖化の影響だと考えられています。

(参照:https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/gline/heatillness_guideline_full.pdf
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/ondanka/attach/pdf/index-100.pdf
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/an_jpn.html)
気候変動による異常気象で、果物にも生育障害や品質低下などの影響が出ています。
高温や強い日射しの影響で、皮が日焼けしたり、着色しなかったりといった状況が見られています。

また、害虫の発生増加や凍霜害などの被害が確認されています。凍霜害とは、初冬から早春にかけて発生する気象災害で、夜間の急激な冷え込みで起こります。凍霜害にあうと、りんごの花芽が凍ってだめになるため、実が生らなくなってしまいます。さらに、気温上昇によって発芽・開花時期が早まっていることも報告されています。

(参照:https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/ondanka/attach/pdf/index-100.pdf
夏の水不足や強い日射しによって皮が日焼けし、変色するなどの問題が発生しています。またうんしゅうみかんでは、成熟期の高温や雨の多さが原因で、果肉と皮の間に隙間ができる「浮皮(うきかわ)」と呼ばれる現象が起きています。

さらに、現在うんしゅうみかんの代表的な産地は愛媛県和歌山県静岡県ですが、今後の気温上昇に伴い、栽培に適した気温の地域が北上していくと予想されています。

(参照:https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/ondanka/attach/pdf/index-101.pdf
高温によって果実の着色不良や日焼け、凍霜害や害虫、実の縮みや割れの発生などが報告されています。特に巨峰などの黒色系品種と呼ばれるものは、高温になると色づきが悪くなります。味に影響はないものの、商品価値が下がるといった問題が発生しています。

このまま地球温暖化が進んだ場合、およそ1.7℃の気温上昇が予測される2030年以降には、着色不良の発生する地域がさらに拡大すると考えられています。

(参照:https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/ondanka/attach/pdf/index-98.pdf
果物の被害状況を見てきましたが、気候変動対策を取らなければ果物への影響はさらに大きくなると予測されています。

しかし、気候変動対策を行ってもすぐに状況を変えることはできません。そこで必要とされているのが、適応策です。

今後も気候変動が進むと予測される中で、農業生産への影響を最小限に抑えられるよう対応していくことが求められています。

また適応策を導入することによって、気候変動のリスクを軽減し、農業経営を安定させることが期待できます。

適応策の例をひとつ挙げると、りんごの日焼け果対策として、畑に細霧冷房装置を導入したケースがあります。その結果、日焼けするりんごは半分以下になり、収益にも良い効果が得られました。

このように、果物を守るためには新たな取り組みを進めていく必要があるといえます。

(参照:https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/ondanka/attach/pdf/index-100.pdf
気候変動による果物への影響は大きく、地球温暖化が進む中今もなお被害が広がっていると考えられます。農家の方はおいしい果物を生産するために、適応策などの取り組みを進めています。

しかしこの先気候変動が進んだら、食べたい時に果物が手に入る環境ではなくなってしまうかもしれません。そうならないためにも地球温暖化対策の実践が大切です。

節電や節水、ガスの使用をなるべく控えるなど、一人ひとりにできることはたくさんあります。おいしい果物を食べ続けられるように、自分にできる対策を行っていきましょう。

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気候変動と感染症の関係|日本でのマラリアやデング熱流行の可能性

気候変動によって気温が上昇すると感染症も増えるといわれています。中でも世界的に深刻化しているのが蚊の媒介する感染症で、特に懸念されているのがマラリアデング熱です。

今回は気候変動と感染症の関係や、マラリアデング熱が日本で流行する可能性について、また蚊の媒介する感染症を防ぐために家庭でできる対策を紹介します!
そもそも感染症とは、ウィルスや細菌などの病原体が蚊やダニなどの動物、あるいは水や食べ物、さらには他の人間を通して人間の身体に侵入することによって起きる病気です。

気候変動によって気温が上昇すると、蚊に媒介されて感染するマラリアデング熱は増加すると予測されています。しかし、気温上昇のみが原因とは言い切れず、気候変動によってさまざまな条件が重なることで影響を受けると考えられています。

例えば気候変動によって特定の時期の雨量が増えれば、蚊の発生数、そして媒介される病原体の数が増え、人体に侵入する機会も増えるでしょう。

また気候変動によって冬の気温が上昇すれば、冬に死滅していた蚊の寿命が延びて、病原体を媒介しやすい環境が生まれてしまいます。

さらに、地球温暖化によって夏の最高気温が上昇し、人々が半袖、短パンなどで過ごす機会が増えれば、より蚊に刺されやすくなるでしょう。

このように気候変動によってさまざまな条件が重なることで、感染症が増えると予測されています。

(※1)https://www.env.go.jp/earth/ondanka/pamph_infection/full.pdf
デング熱ヒトスジシマカに刺されることで感染する病気で、2014年に国内感染が発見され注目を集めました。一方マラリアは、マラリア原虫という病原体を持つハマダラカに刺されることで感染する病気です。

2018年に公表されたデータによると、マラリアには世界で年間約2億2000万人が感染、推計43万5000人が死亡しています。

世界では主にアフリカ、オセアニア、アジアなどの熱帯・亜熱帯地域で流行していますが、日本で感染する可能性はあるのでしょうか。

(参照:https://www.forth.go.jp/useful/malaria.html
国内での感染を聞かないマラリアですが、実は明治・大正時代に日本で流行していたといいます。マラリアの媒介蚊であるハマダラカは水田に多く発生していましたが、水田地帯の環境変化や稲作法の変化などが原因で次第に減少したと考えられています。

現在日本で確認されるのは、外国で感染し帰国してから発症する例で、年間100〜150名程度です。

マラリアは、日本の衛生環境や現代の生活スタイルでは感染リスクが低いといわれています。その一方で、今後大規模な自然災害など生活スタイルを覆すような出来事が起こった場合には、日本でマラリアが流行する可能性があるといえるでしょう。

(参照:https://www.env.go.jp/earth/ondanka/pamph_infection/full.pdf
デング熱は2014年に国内感染が発見されました。約160名もの感染者が出たことは記憶に新しいでしょう。デング熱の病原体を持つヒトスジシマカは、マラリアを媒介するハマダラカと違い、都市部でも生息できるのが特徴です。

ヒトスジシマカの分布域は地球温暖化に伴い北上していることが明らかになっています。1948年頃には栃木県北部まででしたが、気温の上昇と共に2017年には青森県まで分布域が広がっています。今後も温暖化が進めばさらに分布域は拡大し、デング熱の感染リスクも高くなっていくと予測されています。

(参照:
https://www.niid.go.jp/niid/ja/typhi-m/iasr-reference/2522-related-articles/related-articles-484/9694-484r02.html)
マラリアデング熱など、蚊の媒介する感染症から守るために、家庭でできる対策があります。ポイントは蚊に刺されないようにすることと、蚊を発生させないようにすることです。それぞれチェックしていきましょう。
蚊に刺されないよう、外出の際には長袖や長ズボンを身に着け、素足でのサンダルは避けましょう。また、虫よけスプレー、シールやリングタイプの虫よけも効果が期待できます。蚊を寄せ付けない工夫が重要です。

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デング熱を媒介するヒトスジシマカは交尾後水中に産卵する性質があり、狭い水たまりを好みます。そのため、屋外の植木鉢の受け皿やバケツ、空き缶やペットボトルなどに溜まった水は産卵されやすく、注意が必要です。

家の周囲に危ない水たまりがないかチェックし、ヒトスジシマカの発生を抑えてデング熱を防ぎましょう。

(参照:https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201509/1.html
マラリアデング熱などの感染症は命の危険に関わる病気のため、家庭でできる対策をして感染を防ぐことが大切です。それと同時に、感染症の流行を抑えるためには、気候変動の影響を減らせるよう地球温暖化対策をする必要があります。

電気や燃料の節約など、日々の生活でできる取り組みをし、感染症と気候変動の両方に対策を行っていきましょう。

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