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ユーグレナの凄さとは?その理由と魅力を徹底解説

微細藻類のひとつで、ミドリムシとも呼ばれるユーグレナ光合成をくり返しながら成長し、細胞を変形させながら自由に動き回れるという、植物と動物両方の性質を持ちあわせた不思議な生物です。

ユーグレナは栄養豊富なだけでなく、いろいろな産業分野で活用できる特徴を持っています。今回はユーグレナとは何か、活躍する理由や魅力、サステナブルな活用例をわかりやすく解説します!
ユーグレナとは、微細藻類と呼ばれる生物の一種で、約5億年前に地球上に誕生しました。
微細藻類とは大気中の二酸化炭素を吸って酸素を吐き出し光合成をする、陸上植物以外の生物を指します。

ユーグレナ体長約0.05〜0.1mmで、主に淡水に生息していますが、中には海水に生息する仲間もいます。

またユーグレナの体は緑色をしていますが、これは植物と同じ葉緑体クロロフィルを持つためです。葉緑体光合成をして、体内に栄養分を作り出し溜めることができます。
さらに鞭毛を使って自ら動き回ることができ、光に向かって泳いだり動物のように細胞を変形させたりできるのが特徴です。

そんなユーグレナは、地球が抱える食糧問題や温暖化問題などの解決策になりえるとして、多くの大学や研究機関で研究が進められています。

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ユーグレナはなぜ食料問題や環境問題の解決策になるといわれているのでしょうか。ここからはユーグレナの凄さについて解説します。まずは、栄養面から見ていきましょう!
ユーグレナは植物と動物の両方の栄養素をあわせ持っています。ビタミン14種、ミネラル9種、アミノ酸18種、不飽和脂肪酸11種類、その他7種となんと全部で59種類もの栄養素を持っています。
野菜や果物といった植物の細胞には細胞壁というものがあり、人間はこの細胞壁を分解できる酵素を持っていません。そのため、細胞壁がある野菜や果物は消化効率が悪くなってしまいます。

しかしユーグレナ細胞壁を持たないため、私たちは効率的に消化して栄養素を吸収できるのです。野菜や果物の消化率は約40%前後である一方、ユーグレナの消化率は約93.1%だといわれています。

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ユーグレナは食品としてだけでなく、環境問題の解決策として期待が高まっています。ここでは、ユーグレナサステナブルな活用例を紹介します!
ユーグレナは培養方法によって多くの油を作り出すことができ、それを精製したバイオ燃料が飛行機やバスの燃料として活用されています。
このバイオ燃料から出る二酸化炭素はもともとユーグレナ光合成で吸収したもののため、燃焼しても大気中の二酸化炭素は差し引きゼロ。つまり地球温暖化の抑制につながると考えられます。
豊富な栄養素が含まれたユーグレナを飼料に加え、活用する動きが始まっています。この飼料を使うことで、地鶏の味や品質が向上する可能性があることも研究で報告されています

穀物の場合には生育のため土地や水を多く必要としますが、ユーグレナの飼料ならこれらをコンパクトに抑え、環境負荷を軽減できるのもメリットです。持続可能な飼料として今後ますます注目を浴びていくことでしょう。

(参照: https://www.euglena.jp/news/20180613-3/)
ユーグレナバイオ燃料を製造する過程で出る残渣(ざんさ)を活用したバイオマスプラスチックの開発が進められています。残渣とは「残りかす」のことで、これをうまく利用してプラスチック製品を作り出すということです。

また残渣だけでなくユーグレナの独自成分「パラミロン」を使用したバイオマスプラスチック「パラレジン」の開発も進んでいます。

パラレジンは従来の100%のプラスチック製品に比べて、強度が高いことも研究でわかっています。これによって石油由来のプラスチックの使用を削減できると期待されています。

(参照:https://www.euglena.jp/news/20200806-2/)
ユーグレナは栄養価が高いだけでなく、温暖化や資源の枯渇、プラスチックごみ問題など地球が抱えるさまざまな環境問題の解決策としての可能性を秘めている優れた生命体です。

私たちの未来に期待できるユーグレナの実用化は既に始まっています。今後は生活の身近なところでユーグレナを発見できるかもしれませんね。
https://kyodonewsprwire.jp/release/202104294368


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