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プラントベースフードは糖尿病の予防に効果的?!

現代病のひとつとして問題視されている糖尿病。原因のひとつとして挙げられるのが食生活の乱れです。しかし、今話題のプラントベースフードが糖尿病の予防に役立つとして注目されています

今回は、プラントベースフードが糖尿病の予防策になるといわれる理由を解説します!
糖尿病とは、血糖値が異常に高い状態が続く病気で、網膜症、腎症、神経障害の三大合併症を引き起こすことがあります。自覚症状がないまま進行し、心臓病脳卒中などを引き起こす可能性もあります。

糖尿病には先天性のものなどいくつか種類がありますが、日本の糖尿病患者の9割は2型糖尿病です。これは遺伝的な要因もありますが、多くは食べすぎや運動不足、ストレス、酒の飲みすぎ、喫煙などの生活習慣が原因で発症します。

生活習慣の乱れによって、血糖値を下げる作用を持つ「インスリン」というホルモンの分泌不足、作用低下が起こり、血糖値を抑えられなくなってしまうのです。

高血糖が慢性的に続き、自覚症状がないまま重篤な合併症を起こすのが糖尿病の恐ろしいところです。しかし、食生活を見直すなど生活習慣の改善によって、血糖値はコントロールできます

糖尿病や合併症を防ぐためには食事、運動、生活の見直しが必要不可欠です。

参照
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-048.html
生活習慣の中でも重要な食生活。現代人は昔に比べて肉類の摂取量が増えており、赤身肉(牛肉や豚肉など)や加工肉を当たり前のように食べています。しかし、これらの食べ過ぎは糖尿病のリスクを高めると、アジア人を対象とした研究で報告されています。

なぜ赤身肉や加工肉が糖尿病のリスクを高めるのでしょう。それは肉に含まれるヘム鉄が、インスリンを分泌するβ細胞の作用に悪影響をもたらすからです。

また、ヘム鉄は酸化ストレスや炎症を起こし、インスリン感受性を低下させるとも報告されています。インスリン感受性が低下すると、インスリン分泌が正常であっても、十分に効果を発揮しない状態になります。

加えて、バターに含まれる飽和脂肪酸は糖尿病のリスクを高めることがスペインの研究で明らかになっています。飽和脂肪酸を多く摂取していた人は、摂取が少ない人よりも2型糖尿病の発症リスクが2倍に上がりました。

このように、肉類やバターなどに含まれる動物性脂肪や飽和脂肪酸の摂りすぎは糖尿病のリスクを高めるため注意しなければなりません。

参照:
https://academic.oup.com/aje/article/186/7/824/3848997?login=false
https://diaridigital.urv.cat/en/consuming-saturated-animal-fats-increases-the-risk-of-type-2-diabetes/)
米国・ハーバード公衆衛生大学院の研究では、動物性食品を1日25〜33%減らし、代わりに植物性食品を増やすことで2型糖尿病のリスクが低下すると発表しています。

野菜や果物、全粒穀物、ナッツ、豆類などのプラントベースフードは、なぜ糖尿病のリスクを下げるのでしょうか。ここでは、プラントベースフードが糖尿病の予防策になる理由を解説します!

参照:
https://www.hsph.harvard.edu/news/press-releases/plant-based-diet-reduced-diabetes-risk-hu-satija/
まず、プラントベースフードは飽和脂肪酸が少ないという特徴があります。

飽和脂肪酸は主に肉類やバターに含まれており、インスリンを作る細胞の機能を低下させる可能性があるといわれています。飽和脂肪酸は植物性食品にはほぼ含まれていないため、プラントベースフードは糖尿病のリスクを低下させると考えられているのです。

参照:
https://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=77681&-lay=lay&-Find.html
プラントベースフードは植物由来の原料を使っているため、食物繊維が豊富です。食物繊維には食後の血糖値の上昇を抑える働きがあり、糖尿病の予防に役立つといわれています。

欧州の国際プロジェクトによる研究では、食事で多く食物繊維を摂ると2型糖尿病のリスクが下がると報告されました。

食物繊維は栄養の吸収をゆっくりにし、食後の血糖値の上昇を抑えるだけでなく、満腹感を感じさせることでインスリンの分泌を促すとされています。

また、食物繊維には血糖値を安定させたり、インスリンが効果を発揮しやすくなったりする作用も期待されています。

参照:
https://www.eurekalert.org/news-releases/580141
プラントベースフードの原料にトマトが使われている場合には、糖尿病の予防に効果が期待できます。なぜならトマトに含まれるリコピンには、インスリンの分泌を促す作用があるといわれているからです。

リコピンを継続的に摂ることで血糖値が下がるという研究結果も報告されています。血糖値が下がる理由は、リコピンの抗酸化作用によって血中の活性酸素が除去され、インスリンの分泌が促されるからだと考えられています。

ただし、人によってはトマトを食べることで血糖値が上がる場合があるため、自分の体に合っているかどうか見極めが大切です。

また、糖分の多いトマトジュースの飲みすぎはリコピンの適切な効果を得られず、血糖値を上げてしまう可能性があるため、摂り方には十分気をつけましょう。

参照:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/nbukiyou/7/0/7_KJ00004687493/_pdf/-char/ja
動物性食品の摂取を減らし、プラントベースフードに切り替えることが糖尿病の予防策になります。とはいえ、植物性食品だからといってポテトチップスを食べたり、甘いジュースを飲んだりしていては逆効果です。

抗酸化作用や食物繊維が豊富な野菜や果物を中心に、全粒穀物や豆類、ナッツなど、健康に良いプラントベースフードを食べることをおすすめします。

ぜひ、これを機会に現在の食生活を見直して、プラントベースの食事で糖尿病を予防しましょう!

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